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防犯設備の勘違い!?本当の防犯対策とは

2015/2/27 公開

鍵の専門家が丁寧に教えます!

“防犯設備の勘違い!?本当の防犯対策とは 本当の防犯対策とは、何か1つを徹底的に行えばいいというものではなく、実際の局面を想定し、ポイントを抑えた複合的な対処が必要になります。
例えば、どんなに丈夫な鍵を付けても、扉や窓が脆弱だったり、その他の侵入経路を作ってしまえば、万全とは言えません。ですから設備の性能に頼るだけでなく、私たち自身が防犯の意識をしっかりと持つことが大切です。

今回は、その中でも、意外に勘違いされていることの多い防犯設備の信用性について、もう一度考えていきたいと思います。

オートロックの信頼度

一人暮らしの賃貸物件を選ぶ際、特に女性などはオートロックの有無を重要視する人が多いでようですが、実は防犯上において、オートロックというものはそこまでの効果は見込めないことをご存知でしょうか。

なぜならどんなに自分が気をつけていても、誰か他の住民が入る時などの隙を狙って一緒についてくれば、簡単に建物の中に侵入することができてしまうからです。
ですから、オートロックが付いているからといって安心して、自分の部屋のカギをかけないで出かけるなんてもってのほかです。
空き巣の被害に遭わないためにも、施錠を習慣化するよう心がけましょう。

ドアチェーンは鍵ではありません

また、特に勘違いが多い防犯設備といえば玄関扉にある本鍵とは別に取り付けられているドアチェーンです。
夏場のムシムシする日は風通しを良くするためにドアチェーンだけをかけて、ドアを少し開けたままにしている人を見かけますが、ドアチェーンは外から驚くほど簡単に開けることができ、そのような状態は外部から侵入されてしまう危険性が非常に高いと言えます。

ドアチェーンの役割は、あくまでも玄関の扉を開けずに宅配業者などの応対ができるもの、という程度の認識を持ちましょう。

ドアスコープは外からも覗かれる危険もある

部屋の中からドアをあける前に訪問者の確認ができるというメリットがあるドアスコープですが、実は外からも同様に中の様子を確認することができるのです。
これは、覗き目的はもちろん、空き巣が部屋の中の様子を確認したり、中にはドアスコープの穴から特殊な道具を差し込んでカギを解錠してしまうという方法もあるため、注意が必要です。

防犯対策の施された物件などでは、ドアの内側に覗き防止用のカバーが付けられたものもありますので、部屋を選ぶ基準の一つにしましょう。
また、万が一を考えて、玄関から中が見えやすい様な間取りを避けると良いでしょう。
現在では、インターネットなどで後付けできる市販の防止カバーも売られているのでこの機会に探してみるのもいいかもしれません。

男が変わったらカギも変える

良心的な不動産会社であれば、入居時の鍵の交換費用を大家さんが負担してくれるというケースも無くはありませんが、基本的に新しいカギの代金は実際に住む人が負担することがほとんどです。
ですが、たとえ費用がかかっても、必ずカギは交換しましょう。

残念なことに、前に住んでいた入居人や付き合っていた彼が空き巣やストーカー目的で合鍵を作って侵入してきたという事例もあります。
特に彼氏など、1度でも合鍵を渡したことのある相手と別れたり、疎遠になった場合には速やかに鍵を交換することをおすすめします。
多少の出費は痛いですが、安心して暮らせる環境を整えるために、それ以上のメリットは必ずあると思います。

高層階マンションは安心、は過信

賃貸マンションなどを探している時に、お部屋が何階にあるかを気にされる方は多いかと思います。
それは階数の高い低いが防犯と直結しているからだと考えている方が多いわけですが、実はそんなこともないのです。

おそらく、このような話が広まった経緯には高層階の方がベランダから侵入されるリスクが減るという点からでしょうが、泥棒は階層の高い部屋のベランダにも入り込む術を知っていますし、覗きに関しても、隣に住む住人がベランダ越しから除いていたという話もあるのです。
ですから、マンションの階数を気にするより、窓の作りであったり、施錠を強化したほうがよほど効果的な対策になります。
また、部屋に「女性が一人で住んでいる」と周りに悟られない工夫をすることも大切です。

このように、防犯は設備に頼り切るのではなく、自分の生活環境や状況に合わせて、様々な対策をする必要があります。
自分の身は自分で守る。正しい知識を持って安心で安全な生活を送りましょう。

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