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コラム

チェーンロックの防御性

2015/3/2 公開

鍵の専門家が丁寧に教えます!

まずはこの映像を御覧ください。
https://www.youtube.com/watch?v=ylZogigHQ9g

続いてこちらを。
https://www.youtube.com/watch?v=7INIRLe7x0Y

これは何の映像でしょうか。
うっかりU字ロックやチェーンロックを閉めたまま出かけてしまった時に外から開けるための対処法を紹介しているのでしょうか。
・・違いますね。そもそもチェーンロックは中からしかかけられないので、かけたまま出かけること自体が不可能です。もう皆さんお分かりのように、これはチェーンロックの情弱性に警報を鳴らしている動画です。

この映像を見る限り、カギを開ける技術が高いというよりは、明らかにU字ロックやチェーンロックが、いとも簡単に開けられてしまっているようにしか思えませんね。
しかも、ドアを開けるのに、バールやサンダーといったような、カギを壊すための道具などを一切使っておらず、紐や輪ゴムで充分事足りるということを証明しています。

つまり、これらだけを使った施錠というものは、防犯の観点から言ってほとんど意味の無いことだということがお分かりいただけるかと思います。
さすがに、この時代に外出をする際にカギをかけて行かないという人はいないと信じたいですが(もしいたら、危なすぎるので絶対にやめましょう)、例えば自宅に人がいる時などには、本鍵をかけずにとりあえずチェーンロックだけかけておくという人もいるのではないでしょうか。

中には夏の暑い日などには風通しを良くするためにチェーンやU字ロックだけをかけ、ドアを少し開けた状態で昼寝をする、という人もいる様です。
そんなあなたは、この映像を見て、いかにU字ロックやチェーンロックの防御性が低いかということを思い知ったのではないでしょうか。

不法侵入者の目的は金品を狙った窃盗だけではありません。
女性の一人暮らしなどでは強盗や強姦など、むしろ自宅にいるところを狙われるという犯罪も少なくないのです。何よりも怖いのは、前途したように、チェーンロックというものは通常内側からしかかけられません。

つまり、それを外して侵入してくるというケースでは、中に人がいることを承知で罪を犯そうとしている可能性が高いわけです。
そのことが意味することはここであえて言う必要もありませんが、より凶悪な犯人像と事件性を想像することができます。そう考えると人がいない時にこっそり盗みを働く空き巣などのほうがよっぽど可愛く思えますね。
もちろん、どちらも許しがたい犯罪には変わりありませんが、カギを閉めなかったために、時には命も奪われてしまうという最悪の危険が、自分のすぐ身の回りにもあるということを頭に入れて、日頃からしっかりとした防犯意識を持つことが大切なのではないでしょうか。 。

どんな対策をすればいい?

“チェーンロックの防御性 1番の対策としては、やはり、中に人がいる時でも常に本鍵をかけておくということです。
U字ロックやチェーンロックの目的はあくまでも本鍵の補助です。セールスのお断りの時などに使うだけ、くらいに思っておいたほうが得策です。

意外に危険なのが、入り口のエントランスにオートロックの付いているマンションなどに住んでいる方で、そこでマンションへの不審者の侵入をシャットアウトできていると過信してしまっている人ですが、オートロックでは不審者の侵入を完全に防ぐことはできません

普通のシリンダー錠であれば、内側からサムターンをカチッとひねるだけで簡単に施錠ができるわけですから、これを徹底することで大抵のことは防げます。
その他には、カギを2重3重ロックにする方法もありますが、賃貸などに住んでいる方は、勝手にカギを増やせない場合も多いので、その際は必ず、大家さんなど、部屋を管理されている方に相談してからにしましょう。

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