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コラム
合鍵って誰でも作れるの?
2015/3/2 公開
鍵の専門家が丁寧に教えます!
合鍵は信用できる人だけに
付き合っている彼から合鍵を渡された時、あなたはどんな気持ちになるでしょうか。
男性にとって自分の部屋は仕事での疲れを癒やし、明日への活力を養う場所であり、いうなれば自分の『城』です。
その合鍵を渡すということは、近い将来、結婚を考えているかもしれませんし、少なくとも「この人なら一緒に住んでもいいかも」と思っていなければ、プライベートな空間を守る大切なカギを他人に渡したりしませんよね。ですから、合鍵を渡されるだけで「あなたのことを信用しているよ」と言われているみたいで、それが嬉しくない人は少ないのではないでしょうか。
中には「恋人同士の関係になったらすぐにでも合鍵をもらって当然、渡さないほうが本気じゃないのでは?」という考えを持っている人もいるようですが、そこは、親しき中にも礼儀あり。
まだ、家族になったわけでもないのですから、不用意にカギを渡したくないと考えるのはごく自然なことではないでしょうか。
それを裏付けるかのように、お付き合いをしている男性のいる女性を対象にしたあるアンケートでは、「彼に合鍵をもらうのは嬉しい。
でも自分の部屋の合鍵を渡すのはちょっとイヤ」と答えた人が多かったようです。
なるほど、女性の本音とは少々身勝手にも思えますが、それだけ、合鍵を持ち合う仲になるためには信頼関係を築きあげなければならないということですね。
なにせ、信用のおけない人に合鍵を持たれて良いことなんて何一つありません。
ですから、合鍵を渡すときにはよーく考えて、それなりの覚悟を持つことが必要です。
それはさておき、合鍵ってどうやって作るかご存じですか?誰でも作れるものなのでしょうか。
今回は合鍵の作り方とその際に注意しなければならない点についてお話しようと思います。
マスターキーを普段使いにしているとヤバイ!?
そもそも、皆さんがいつも使っている鍵は合鍵ですか、それとも「マスターキー」ですか?もし後者であれば、すぐにでも合鍵に変えたほうが良いです。
マスターキーは本来、万が一普段使っているカギを無くしてしまった時などのために、大切に保管しておかなければならないものなのです。
そんなのどっちを使おうが関係ないだろうと思われる方もいるかもしれませんが、実は関係大アリなんです。なぜなら鍵を失くしてしまったり、新しく増やすために合鍵を作る際には必ずと言っていいほど「マスターキー」が必要になります。
これは、近所の鍵屋さんやホームセンターにお願いするにしろ、メーカーに直接依頼するにしろ、同じです。
なぜなら、合鍵はマスターキーを元に複製されるため、形状にごくごく僅かな誤差が出て然りなのです。
世の中に一体何本のカギが存在しているか想像もつきませんが、偶然にも、もし違うカギで開いてしまったら一大事ですよね。
ですからパっと見た感じでは単純そうに見えるカギの形も、1本1本、私達が想像するよりもずっと精巧に作られているため、合鍵から合鍵を作ってしまうと誤差がさらに大きくなってカギが開かない!なんてことにもなりかねません。
また、防犯の都合上でも、合鍵から合鍵を作ることはお断りという鍵屋さんがほとんどでしょう。
逆に簡単に合鍵から合鍵を作ってくれる鍵屋さんはあまり信用出来ないといえるかもしれません。
しかし、言い換えればマスターキーさえあれば、誰でも簡単に合鍵を作れてしまうということ。
マスターキーはそのカギの所持者だという証明でもあり、これを失くしてしまったら、いつどこで誰に合鍵を作られてもおかしくないと思ったほうが良いでしょう。
その場合には、最悪、鍵穴ごと交換しなければならない事態になってしまうかもしれません。
そういうわけで、マスターキーは大事に保管、普段使いには合鍵を。合鍵を作る際に出来るだけトラブルを避けるために、これだけはきちんと覚えておきましょう。