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コラム
驚愕の事実!あなたの窓についてるそれはカギじゃなかった!?
2019/8/29 更新
鍵の専門家が丁寧に教えます!
窓がいかに無防備か知ろう
出かける時、ついつい施錠を忘れがちな窓の鍵。特に夏場などは換気のためか、わかっていて開けっ放しにしていく人もいる窓の鍵。マンションの10階だから閉めなくても大丈夫だろうと思っているあなたのお部屋のその窓の鍵。
実は、カギだと思い込んでるそれは、鍵ではない可能性があります。
何を言っているのかよくわからない方、お部屋の窓のカギはどんな形をしていますか?もし、半円で回転するものとそれを引っ掛ける金具の2つからできている「クレセント錠」が付いている場合、
実は、それは内カギではなく単なる「締め金具」だということをご存知でしょうか。
クレセント錠は、防犯が目的ではなく、中の音が外に漏れないようにピッタリと窓を密封させるために作られた器具なのです。よって、窓にこれしかついていないという部屋は、窓にカギがないことと同じレベルだということになります。
そして、いまだにほとんどの家の窓はこのクレセント錠一つしかついていないという事実が、統計上、無施錠状態を除いて最も泥棒が入ってくる確率の高い侵入経路が『窓』という結果を招いているのではないでしょうか。
こんなに窓のカギをかけていない人がたくさんいれば、泥棒が入ってくるのも当然の結果というわけです。
そんなわけで、ベランダやリビングはもちろん、浴室やトイレの『窓のカギ』を、防犯対策という観点から、もう一度、見なおしてみましょう。
防犯性の高いクレセント錠が続々と登場
窓の防犯対策にもいろいろ方法がありますが、現在では、一言にクレセント錠といっても、防犯性の向上を図って様々な種類のものが登場していますので、今回はそちらの一部をご紹介したいと思います。 まず、クレセント錠本体にカギ(シリンダー)が付いているタイプ。
こちらはクレセント錠を回すのにカギを必要とする作りになっており、仮に外から窓ガラスを割られてもクレセント錠を回すことができないため、窓からの侵入を防ぐのに効果的です。
しかも、使用するシリンダーにディンプルキーを内蔵したものもあり、ピッキング対策までされたものも数多く出回っています。
また、クレセント錠の施錠にシリンダー使わずに、暗証番号などで電子的にロックするタイプの物も人気です。
次に、警告音がなるタイプのクレセント錠です。
これは、窓を開けようとしたりガラスを割ろうとする際の振動を感じ取ってアラームがなる仕組みになっており、防犯はもちろん、小さなお子様の安全対策としても絶大な効果を発揮します。
その他に、クレセント錠が框(窓の枠)にすっぽり隠れるタイプで、外からカギの位置をわからないような工夫をしたものもあります。
それから、補助錠をつけることも有効です。既についているクレセント錠を活かしたまま、新たにもう一つカギをつける事によって空き巣や泥棒がカギを破る時間が長くなるため、防犯性が高まります。
今回は、簡単に取り付けられる補助錠を1つご紹介したいと思います。
簡単に取り付けられて防犯効果のあるサッシ用補助錠「ワンタッチ・シマリ」をつけてみました
【仕様】
ワンタッチでサッシ引き戸の補助錠として使える手軽さが売り。
それでいて警察防犯協会が推薦しているので、防犯器具としての効果も期待できそうです。
中身を開けると…
こんな感じです。
材質はステンレスで幅(高さ)25mm、長さ80mm、暑さ3.5mmです。
【ワンタッチ・シマリ 補助錠】と書いてあるシールが貼ってある方を押すと平らになります。
【押】シールの方を押すとパチンといって反対側が浮くという仕組みになっています。
【取り付け方】
裏側には両面テープがついています。
テープを剥がして…
窓の枠に取り付けます。
サッシが汚れていたり、油っぽい時は汚れを拭きとってから貼ってください。
水拭きする場合は乾くのを待って貼り付けましょう。
※この時【押】シールの貼ってある側を必ず左にして貼ってください。
貼り付けてからテープがサッシに完全にくっつくまで、1日かかるそうなので、しっかり粘着するのを待って使用しましょう。
今回は、ドアの開閉がどのようになるのか分かりやすくするためにあえて内側の窓サッシから離れた位置につけましたが、補助錠として使うときは内側の窓サッシギリギリのところに取り付けましょう。
これは本来は換気が目的で使用する際の付け方です。
【使い方】
窓を閉めておくときは【押】のボタンを押します。
そうすると、このように、万が一クレセント錠が破られた時も、浮いた部分が内側の窓サッシに引っかかって開きません。
窓を開けたいときは反対側を押して平にすることで
いつもどおりサッシがレールを通るようになります。
さらに、サッシの上と下の2箇所につけると、より防犯効果が高まります。
窓の防犯対策は複合的に考えることが大切
このように、防犯を強化するなら、窓のカギの交換を考えることが大切ですが、補助鍵を増やすという方法もあります。
その際には、できるだけ上部などの目立つ位置につけるという一工夫で、さらに防犯性がアップします。
その他にも、防犯フィルムなどを張って、窓ガラスを割れにくくしたり、サッシごと外されないように外れとめを施す、トイレやお風呂の窓などには格子をつけるなど、複合的に対策することが重要です。
いずれにしても、現時点で住宅の侵入罪の被害には、窓がネックになっていることは間違いありません。きちんとした対策をして、安全な生活をおくりましょう。