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コラム
なぜ、あなたは自分の家のカギを自分で選ばないのか
2015/2/27 公開
鍵の専門家が丁寧に教えます!
服や靴、アクセサリーやバッグなど身に付けるもの。携帯・パソコン・テレビなどの電化製品からテーブル・寝具・本棚などの家財、しいては今晩のおかずまで、生きていく上で必要なお金を出して買うものは、全て自分で選ぶものです。
自動車などの高価な買い物は、特に慎重に色々調べた上で購入しますよね。
でも、カギは選ばない人が多い。多すぎるんです。なぜ、財布やキーケースまでこだわって選ぶのに、カギは渡されたものを黙って使うのか。
賃貸マンションやアパートの設備や間取りは気にするのに、それらを守るための鍵の種類には無頓着なのか。
自分の大切な財産を守るカギ、しっかりと自分が納得した物を選びませんか?
そもそもカギの違いがわからない
一言にカギといっても様々な種類があります。
しかし、どれがどう違うのか把握している人は少ないでしょう。もちろん、賃貸などであれば、大家さんの意向に従って与えられたものを使わなければならないケースも多いことでしょう。
また、防犯性の高いカギはどうしても価格もそれなりにする傾向があります。
ですから、無理に高価なカギをつけましょうと言いたいのではなく、「他にはどんなカギがあるのかな」「うちのカギは大丈夫かな」と興味を持つことから始めてください。
その上で現在使っているカギに満足できるなら、それはそれで良いのです。
問題なのは、自分の使っているカギにどの程度の防犯性能があるのか「知らない」ということです。使っているカギの強みや弱点を知ることで、例えばカギを交換する以外の方法でそれを補強することもできる訳ですから、まずは、自分の使っているカギがどんな物なのか調べてみましょう。これは今すぐにでもできることです。
カギの種類
基本的なカギの種類
・ディスクシリンダー
10数年ほど前に普及され、玄関扉や車など、広く出回っているタイプのカギ。
現在ではピッキングに弱いという弱点があり、このタイプのカギを使っている人は交換をお勧めします。
・ピンシリンダー
現在では玄関以外の勝手口や金庫、机のカギなどによく使われているカギです。新しい物であれば防止ピンがついていて、ピッキング対策されていますが、古い物であれば注意が必要です。
・ロータリーディスクシリンダー
MIWAロックのU9シリーズを代表とする、カギ穴に金属の板が張ってあり、それらを回転させるような作りになっていて、ピッキングに強いと言われているカギです。
・ディンプルシリンダー
現在、基本的な山カギタイプの中で、最も防犯性が高いと言われているカギ。
カギ穴の構造が複雑で、不正解錠が困難なことにくわえ、リバーシブル仕様でカギのどちらの面を差しても解錠ができるため、使い易さも評判。KABA、GOALなど様々なカギメーカーでラインナップされています。
このように、一般的な回すタイプのカギだけを見てみても、たくさんの種類があります。もちろん、お住まいの住宅の状況次第では、結果的に自由に鍵を選べないこともあるでしょう。
しかしセキュリティを考える上で、鍵の性能を把握することはとても重要です。普段使っている自分のカギを改めて見直すことで、日頃から防犯を意識した生活を心がけるようにしましょう。