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コラム

静脈認証で乗り越える

2015/3/2 公開

鍵の専門家が丁寧に教えます!

守るものが多い時代を生き抜くために

“静脈認証で乗り越える 私達には、生きていく上で守るべきものがたくさんあります。
家族や財産、中には地位や名誉という方もいるでしょう。そして忘れてはいけないのが“情報”です。
特にIT発展のめざましい情報化社会において、これまで以上に個人情報を含むあらゆる情報は、大切な資源・資産だという考えが広まっています。

このことは、これら全てを外敵から守るためには、ただ金庫にカギを掛けるだけではどこにも足りない時代になったということを意味しているのです。

毎日持ち歩いているバッグの中にも、大切なものがたくさん入っています。
特に失くしたら一大事なのが、家の鍵、キャッシュカードやクレジットカード、そして携帯電話ですね。
家の鍵は言うまでもなく、キャッシュカードやクレジットカードは、ダイレクトにお金という財産に繋がる大切な“カギ”です。

また、携帯電話はたくさんの個人情報を含んだ“箱”とも言い換えられるわけですが、最近ではガラパゴス携帯からスマートフォンへの移行率も著しく、より多くの情報を手軽に手に入れられるようになりましたが、逆に大切な情報を外に漏らしてしまう機会も増えました

このように大切なカギや物を“持ち歩く”ということは、紛失や盗難の危険性が常について回るという事になります。
万が一の時に備えたセキュリティとして、パスワードなどの暗証番号を設定する方法が主流になっていますが、カギの進化とともに鍵開けの技術が磨かれていったのと同様に、暗証番号の解読技術やカード偽造・なりすまし・改ざんなど、ありとあらゆる手段でそれらを突破する術もまた、日々進化してきているのです。

生体認証システムとは?

そんな、原始的なカギやパスワードでは限界を迎えてしまったセキュリティに一線を画する防御機能として登場したのが、「生体認証システム」なのです。

生体認証システムとは人間の身体の一部を用いたセキュリティシステムで、指紋や手のひら、顔や目や声といったように様々な部位を対象にした認証機能のことを指します。
なかでも指紋認証機能は生体認証システムの代表的なものにあたり、現在でも広く普及されています。指紋認証一体どのようなものなのでしょうか。

・生体認証のメリットと課題

普通のカギ、ICチップ内蔵カード、暗証番号やパスワード、これらの防御性に着目した時に、共通する決定的な弱点があります。
それは、「第3者に渡った際に効力がゼロになる」という点です。どんなに複雑な構造やプログラムを組んでいたとしても、使う人間を選べない以上、一度他人に渡ってしまえば水の泡です。

それに比べて指紋認証機能は、自分の指がカギの代わりになるわけですから、そもそも解錠するために、何か別の物体を持ち歩く必要がなく、紛失や盗難の心配もないわけです。
これが生体認証の最大のメリットといえるのではないでしょうか。

このように、指紋認証をはじめとする生体認証は非常に防御性に長けたセキュリティシステムですが、問題がないわけではありません。
その中で、特に重要なのが承認精度です。せっかくの機能も本人を承認しないような精度では実用レベルとは言いがたいでしょう。

事実、現在の主流である指紋認証でさえ、承認精度についてトラブルも聞きます。
例えば、高齢の方や特殊な薬品を扱う職業の方、スポーツ選手などの一部では指紋が薄くなってしまっている事によって承認できないケースもあり、全ての人を対象とすることが難しく、また、比較的容易に偽装されてしまうという問題点もあります。

しかし、今、これらのデメリットをクリアした新しい生体認証システムに注目が集まっています。
それが「静脈認証」なのです。

今最も注目されている静脈認証のココが凄い!

【静脈認証とは】

静脈認証とは、手のひらや指などの静脈の流れを計測し、それをパターン化したもので本人を特定させるというシステムです。
この新しい機能によって、従来の生体認証で問題とされていた多くの課題を乗り越えることに成功し、多方面から注目を集めている認証システムです。
静脈認証の優れた点は以下のとおりです。

■一卵性の双子でも認証可能
■手や指をかざすだけで良い
■偽造やなりすましが不可能
■静脈の細部の形状を盗み見たり推測したりするのが難しい
■認証時に触れたものに跡が残らない
■経年変化することがない
■体調や気候による認証精度の変化がない
■外傷や肌荒れ、発疹、ひび割れなどがあっても認証に影響がない
■一度登録したパターンを一生涯使える

いかがでしょうか。このような新しい生体認証機能によってより高い防犯性が求められる情報化社会を乗り越える準備は、着々と進んでいるのです。
今後も、皆が安心して暮らせる日々のため、最先端の防犯システムの進化が止まることはないでしょう。

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