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空き巣対策は「5分」を作れ!空き巣・強盗が嫌がる防犯対策をご紹介
2024/4/4 更新
鍵の専門家が丁寧に教えます!
「仕事で不在中の時に空き巣に入られたらどうしよう…」
「近所で空き巣が起きたらしい…」
普段生活している中で、心のどこかで心配になるのが「空き巣」ではないでしょうか?
実際に、友人や近隣の方が空き巣の被害にあったり、不審者を見かけたりすると
「自分の家の防犯対策は大丈夫だろうか?」
と不安になってしまいますよね。
この記事では、これまで12万件の実績を持つ鍵のプロが、携わってきた防犯対策の知識を用いて、空き巣の被害に遭わない防犯対策についてご紹介します。
今回は空き巣の対策方法を、次のような流れで解説します。
- データからわかる空き巣の犯行
- 空き巣に狙われにくい家の作り方
- 空き巣に侵入されない防犯対策
最後まで読んでいただいて、在宅中も外出中でも心配にならない防犯対策を行えれば幸いです!
それでは参りましょう。
目次
空き巣はどこを狙っている?犯行データからわかる侵入窃盗の手口
空き巣はどのような場所を狙って犯行しているのでしょうか?
侵入窃盗の被害データから、空き巣の特徴について知りましょう。
空き巣は住宅を狙う
住宅・事務所、飲食店などさまざまな建物で空き巣を含めた侵入窃盗が発生していますが、実は私たちの住んでいる住宅が最も狙われています。
警視庁が発表した令和4年度の「侵入窃盗の発生場所別認知度件数」によると侵入窃盗の発生回数は、一戸建てが33%、共同住宅が12%も占めています。
私たちの住まいを狙った窃盗が、年間16,464件も発生しているのが驚きですね。
ではどのような手口で、住宅へ侵入するのでしょうか?
空き巣被害の50%は鍵の閉め忘れが原因
警察庁が発表した令和4年度の「侵入窃盗の侵入手口」によると、一戸建てと共同住宅(マンションやアパート)を狙った手口は被害件数順で、
- 無締り
- ガラス破り
- 合鍵
- 施錠開け
となっています。
さまざまな窃盗手口はありますが、鍵の閉め忘れが原因の侵入窃盗は、年間約8,000件も発生しています。
空き巣は防犯意識の低い家を狙う
なぜ空き巣は、無施錠のまま外出している家を狙った犯行ができるのでしょうか?
なぜなら空き巣は、下見を行って防犯意識の低い物件を狙っているからです。
下見の方法はさまざまですが、インターフォンを押したり、遠くから動きを見張ったりすることで、
- 留守かどうか
- 侵入しやすいかどうか
- 逃げやすいかどう
- 鍵を閉めずに外出しているか
といった情報を集めています。
空き巣は下見を行うことで、「窃盗しやすい家」を見極めているのですね。
空き巣に狙われにくい家作り!屋外に防犯グッズを設置しよう
先ほどもご説明しましたが、空き巣は犯行を行う前に、窃盗しやすい家を見極めています。空き巣からしてみても、侵入できない、侵入しても捕まりやすい家は狙いたくないと思いますよね。
防犯対策で大切なのは、空き巣の心理をつくことです。
つまりは、どれだけ空き巣が嫌がる家を作れるかが防犯対策で最も重要です。
「この家は防犯対策を行っている」と伝わるだけでも、空き巣に侵入されるリスクがグッと下がります。
ここでは、空き巣のターゲットにされないために、屋外に設置すべき防犯グッズを2つご紹介します。
センサーライトを設置する
センサーライトとは、動いている人や物体に反応して、明かりのオン・オフを切り替える仕組みを備えたライトです。
空き巣は、犯行を目撃されることを恐れるので、急な光に敏感だと言われています。
夜中に暗いところで犯行をする空き巣を、追い払うためにはぴったりの防犯グッズですね。
砂利をベランダや庭に敷く
実は、砂利を自宅の庭やベランダに敷くだけでも防犯効果があります。
空き巣は犯行を目撃されることを避けるため、光と同様に、大きな音を出すことを嫌います。
軽く踏みつけるだけで大きな音がする砂利は、裏口や窓から侵入しようとする空き巣に効果的な対策でしょう。
砂利もセンサーライトも、¥2,000〜¥3,000ほどで購入できる防犯グッズなので、ぜひはじめての防犯対策として検討してみてください。
空き巣に侵入されない防犯対策!侵入に「5分以上」かかる窓と玄関を作ろう
先ほどまで、屋外に防犯グッズを設置して、空き巣の標的にされるリスクをグッと下げる方法をお伝えしてきました。
しかし、空き巣被害に遭わないためには、抑止効果だけでは不十分です。
ここでは狙われたときにでも、空き巣に侵入をさせない防犯対策についてご紹介します。
空き巣は侵入に「5分以上」かかる家を嫌う
空き巣は犯行に「5分以上」かかると侵入をあきらめると言われています。
「本当に5分かかるだけで空き巣に侵入されないの?」
と思われる方も多いと思います。
しかし、この「5分」という時間は元泥棒からの聞き取り調査をもとに作成された正確なデータなのです。
警察庁が発表した「防犯性能の高い建物部品の開発・普及に関する官民合同会議」のデータによると、
住居侵入を諦める時間が「2分〜5分」と答えた方は51.4%、「2分以内」と答えた方も17.1%もいます。窃盗犯の約7割が「5分以上」かかる家には侵入しないということですね。
では、家のどの部分に、時間をかけさせる防犯対策を行えば良いのでしょうか?
空き巣の侵入口をみてみましょう。
空き巣の侵入口は窓と玄関
一戸建て・共同住宅を狙った侵入窃盗の侵入口は、窓と玄関(表出入り口)が78%も占めています。侵入を防ぐ防犯対策を行うためには、窓と玄関の二か所を防ぐのが最優先です。
それでは、空き巣に侵入されない窓と玄関の防犯対策をお伝えしましょう。
窓からの侵入に時間をかけさせる方法〜ガラス破りを防ぐ〜
窓ガラスからの侵入方法としてもっとも多いのは、ガラス破りです。
通常のガラスであれば、わずか数秒で破壊できるため、わずかな留守の時間に侵入される危険性があります。
とくに、一戸建て住宅は、1階に掃き出し窓が設置されていることで空き巣も侵入しやすく、ガラス破りの被害は年間で3,710件(令和4年)も発生しています。
ガラス破りを防ぐためには、補助鍵の設置とガラスフィルムを貼り付けることがオススメです。
窓に補助鍵を設置する
窓の鍵といえばどのお家にも、下の写真のようなクレセント錠が設置されていると思います。
しかし、このクレセント錠は防犯性が非常に低いです。
レバーハンドルを動かすだけで開閉できることから、空き巣が外側から窓ガラスを破壊して、そこから手を入れて開錠することが可能です。
時間をかけさせる窓にするためには、窓に補助鍵を設置しましょう。
窓用の補助鍵は、価格も安く、穴あけ工事なども不要なため今すぐにでも行えます。
鍵が一つ増えるだけでも、空き巣はガラス破りを複数回行う必要があり、侵入にも時間がかかります。
窓に防犯フィルムを貼りつける
空き巣がガラスを破壊する方法はさまざまで、鈍器で窓ガラスを破壊する方法以外にも、バーナーなどを使って焼き破りを行うこともあります。
焼き破りは、短時間でガラスを破壊できるだけでなく、音も出ずらいことから対策は必須です。
焼き破りと打ち破りの両方へ、対策を行いたいなら、下記のような厚みのあるガラスフィルムがオススメです。
補助鍵も合わせて設置することで、5分以上、ガラス破りに時間をかけさせることが可能です。
玄関からの侵入に時間をかけさせる〜不正開錠を防止しよう〜
玄関からの窃盗被害は、年間で4,896件も発生しており、空き巣から狙われやすい侵入口です。
もっとも多い侵入手口は、鍵のかけ忘れなのですが、それ以外にも
- ドア錠こじ開け
- ピッキング
- サムターン回し
- 合鍵の作成
など、さまざまな手口がありますが、どの方法でも、手慣れた空き巣は1分もかからず開錠して屋内へ侵入してしまいます。
上記のような不正開錠の対策として行うべき方法を、3つご紹介したいと思います。
防犯プレートを設置する(ドア錠こじ開け対策)
ドア錠のこじ開けは、バールなどの工具をドアと壁の隙間に差し込み、無理矢理開錠する手荒な手口です。
こじ開け対策には、玄関に防犯用プレートを取り付けることがオススメです。
防犯サムターン(サムターン回し対策)
サムターン回しは、ドアスコープやドアの隙間に特殊な工具を通して、ドアの内側のつまみ(サムターン)を回すことで開錠する手口のことです。
ドアスコープやドアの隙間は対策をしてもこじ開けられやすいため、サムターン自体を防犯性の高いものに変えることがオススメ。
MIWA(美和ロック)が発売している「防犯サムターン」は外側からの不正開錠を防ぐために、ボタンを押しながらでしか開錠できない仕組みになっています。
ボタンを押すだけの簡単仕様なため、日常生活にも支障なく防犯対策が行えます。
他の鍵メーカーからも発売されているため、ぜひご自宅のドアに合う防犯サムターンを探してみてください。
鍵屋推奨!ディンプルキーで複数の不正開錠を対策して「5分」を作れ
ディンプルキーとは凹凸した窪みと丸い鍵先が特徴的な鍵のことです。最近建てられた一戸建てやマンションなどは、この鍵が用いられていることも多いですね。
空き巣に侵入されない玄関を作りたいなら、鍵をディンプルキーに変更することを非常にオススメします。
ディンプルキーは、ピッキング以外にも、ドリリング、合鍵作成といった不正開錠に強い耐性があります。そちらを簡単にご紹介しましょう。
ピッキングはほぼ不可能
ほとんどのディンプルキーは官民合同会議により最上級の「対ピッキング性能10分以上」と定められています。
種類によっては、ピッキング防止機構、アンチピッキングといった特殊な性能があり、ピッキングがほぼ不可能な構造となっています。
ドリリングに強い耐性
ディンプルキーの鍵穴は、ドリリング(ドリルを使った鍵穴壊し)に高い耐性があります。
こちらもピッキングと同様に「ドリリング耐性が10分以上」と認められているものが多いです。
合鍵を勝手に作られない
窃盗被害の中には、合鍵を無断で作られて侵入される場合もあります。
一般的な鍵はキーナンバーを知れば誰でも作成できてしまいます。
対して、防犯性の高いディンプルキーの合鍵を作成する場合は、キーナンバーに加えて、身分証や個人証明のIDを提示しなければいけません。
ディンプルキーに変えれば、合鍵を使った不正開錠はほぼ不可能ということですね。
このように、玄関の鍵をディンプルキーに変えるだけで3つの不正開錠を防止することができます。
他の防犯対策に比べて費用はかかりますが、ディンプルキーに変えるだけで空き巣に侵入されるリスクがグッと下がるため、交換する価値は高いでしょう。
【まとめ】空き巣対策で、安心できる家づくりをしよう
空き巣の嫌がる防犯対策をお伝えしてきましたがいかがでしょうか?
最後になりますが、この記事の重要なポイントをご紹介したいと思います。
- 空き巣は防犯意識の低い家を狙う
- 空き巣に狙われにくい家を作るためには、屋外に防犯グッズを設置する
- 空き巣に侵入されない家を作るためには、「5分以上」時間をかけさせる防犯対策が大切
- ディンプルキーは不正開錠に非常に強く、「5分」の時間を作るのに最適
今回ご紹介した中で一つでも、防犯対策を実施して安心できる家づくりを行えれば幸いです。
もし、「防犯対策を行いたいけど、どれから始めようか悩むなぁ」と思われた方はぜひ、みんなの鍵屋さんにご相談ください!
みんなの鍵屋さんでは、玄関や窓の防犯対策について、無料電話相談と無料現場見積もりを行っています。
メールでの相談も24時間365日受付中です。
「防犯性の高い鍵を設置したいけどどれくらい費用がかかるんだろう?」
「自分の家に設置できる鍵ってどの種類なんだろうか?」
どのような相談も大歓迎です!ぜひ、ご気軽にご相談ください。