自宅介護の夜も安心!徘徊を止める方法はこれだ

年々増加傾向にある「認知症」。その認知症の症状の1つに「徘徊」があります。

家の中を歩き回るだけでなく気づいたら外に出てしまっていることも…事故につながる危険性もあり、社会問題となっています。

 在宅介護の家庭が増える今、そのような症状ともうまく付き合っていくことが必要です。ここでは徘徊の現状から家族の対応策をご紹介します。

増加する認知症…そして徘徊の現状

・年間1万人が行方不明に!?

 厚生労働省の昨年の発表によると、日本の認知症患者数は2012年時点で約462万人、65歳以上の高齢者の約7人に1人と推計されています。約10年後の2025年には、高齢者の5人に1人である700万人が認知症になると見込まれています。

 増加する認知症患者に伴い、症状である「徘徊」が目立つようになりました。

 警察庁が発表した「平成26年中における行方不明者の状況」によると、平成26年に認知症により行方不明になったとして、1万783人が警察に届けられました。前年より461人多く、2年連続で「1万人を超えている」ことがわかりました。

 また、25年までの届け出を含めると、26年中に所在確認できたのは1万848人でした。そのうち、約65%の人は当日中に所在が確認され、1週間以内に見つかった人は約97%でした。
 確認された人のうち、警察が発見して保護した人が6427人、自宅に戻るなどで保護された人が3610人です。429人はすでに亡くなっていました。中には、「所在確認までに2年以上かかった人」が73人もいました。

 認知症が進んでいた場合、自分の名前や住所が的確に答えられないことが多く、どこの誰なのかわからないことも多々あります。

 あなたのおじいちゃんやおばあちゃんも、徘徊したが最後、行方不明者になってしまうかもしれません。

・徘徊が引き起こす事故

 認知症による徘徊は、判断能力が低下していることがあるため、事故に巻き込まる可能性があります。

 宮城県では、平成27年の3月1日、仙台市内の自動車専用道で、道路上の歩行者に後ろから直進してきた乗用車が衝突し、死亡するという事故が起きました。亡くなったのは78歳の女性で、現場は街路灯がなく夜間の見通しの悪い場所でした。時刻は午前1時すぎという深夜です。死亡した女性は認知症の疑いがあり、前日昼から行方不明になっていたそうです。

 また、2007年12月7日、東海道本線共和駅で、認知症の男性が線路に立入り、走行してきた列車にはねられ死亡するという事故がありました。この際、JR東海は男性の遺族に対して、損害賠償を求める訴訟を行います。最高裁判決にてJR東海の訴えは退かされることになりますが、一審・二審の判決は共に遺族に責任があるとして損害賠償の支払いを命じていました。

 徘徊による事故は、大切な家族の命を奪うだけでなく、周りをも巻き込みます。家族には、徘徊をさせないという願いと義務が生まれ、それは同時に家族を苦しめます。

 はじめは心配していた気持ちが、やがて悩みに変わってしまう…。

 みなさんも「徘徊」で、心配事やお悩みはありませんか…?

みんなが悩む徘徊の問題…他の家庭はどうしているの?

・あなただけじゃない!徘徊による家庭のストレス

自分の肉親による徘徊は非常に困った問題ですよね。一緒に住んでいるからこそ、「守ってあげなければならない」という気持ちと、「この不安から今すぐにでも解放されたい」という気持ちとで葛藤が起こると思います。

 頻繁に徘徊されると近所迷惑にもなるし、周囲からの視線も気になり始める…。 徘徊による怪我や行方不明で警察の厄介になってしまった経験はありませんか?

 家の施錠をしても勝手に開けて出て行ってしまうから安心して夜を過ごすことができない…。夜間徘徊が心配で日々ぐっすり眠ることができないという悩みはありませんか?

 ひとりで抱え込みがちな悩みですが、それはあなただけではありません。同じ悩みを持つ家庭は他にもたくさんあり、多くの人が解決策を探しているのです。

 このような心配により毎日ストレスを抱えていたら、精神的にも参ってしまいますよね。このままでは面倒を見る側の家族が疲労し、体調を崩してしまいます。実際に、肉親の認知症や徘徊により周りの家族が疲弊しそれが酷くなると、家庭崩壊にまで至ってしまう場合もあります。

 一刻も早く、「徘徊問題」は解決せねばなりません。

・みんながやっている徘徊対策

 それでは、肉親の徘徊に悩む他の家庭は一体どのような徘徊対策を行っているのでしょうか?

◯デイサービスの利用

 まず「徘徊をさせない対策」としてよく挙げられるのは、「デイサービスの利用」です。日中は人と交流し存分に活動してもらい、夜はぐっすり寝てもらいます。徘徊する暇をなくしてしまうということです。

◯センサーで徘徊を防ぐ

 また、「センサーなどの福祉用具を導入する」家庭もあります。例えば、「離床検知センサー」は、ベッドシーツの下に敷いて起き上がったことを感知します。床上に置いて踏むことで感知してくれる「徘徊センサーマット」もあります。

 ただ、徘徊ができる歩行能力がある人とって、昼におとなしくベッドで過ごすのは簡単なことでく、センサーの効果を一日中は期待できません。また、床上のセンサーマットはわざわざ避けて外に出て行く人もいるため、徘徊を完全に防ぐのは難しいです。

 次に、「万が一徘徊された時のための対策」を挙げましょう。

◯GPSで居場所を把握

 徘徊されて困るのは、そのまま帰ってこなくなることですよね。その場合、場所が分からないと非常に困るので、「居場所を検索できるGPS発信機」を常に持たせておく必要があります。
 また、住所や電話、名前が書かれた「名札」をつけてもらうことで、もしも発見された時に連絡をもらえやすくなります。  ただ、GPSや名札などの徘徊対策グッズは、素直に身につけてもらえない場合が多いという難点があります。

◯コミュニケーションで気をそらす

 手間いらずな対策としては「巧妙な会話によって外に出たがる気をそらす」方法です。「家に帰りたい」と言われたら「ここがあなたの家」と言わず、「今日はもう遅いので泊まっていってください」と声をかけたり、徘徊したがる人の興味をひく話題を出すという手段が効果を発揮します。
 しかし、一言で単純に気がそれるわけではなく、根気よく話すことが必要です。会話するだけというシンプルな対策ですが、ずっと続けるのは家族にとって難しい方法だといえます。

ストレスが溜まる一方で限界!徘徊を止める方法とは?

・徘徊防止鍵をご存知ですか?

徘徊を防止する対策の1つとして徘徊防止用の鍵があることを知っていますか? 徘徊防止用の鍵とは、玄関の内側からかける鍵のことです。

「夜、戸締りをして眠りにつこうとしてもふらっと鍵を開けて外に出てしまいそう・・・」「外に出て事故にでも遭ってしまったら・・・」

といったお悩みや心配が、内側からかける鍵を設置することで解消できるかもしれません。

・つけて安心!徘徊防止鍵のメリット

徘徊防止鍵で外出を防ぐなんて酷なのでは・・・と考える人もいらっしゃるかもしれません。 しかし、鍵をつけることで生まれるメリットは大きいのです。

◯外出して起こってしまう事件を防いでくれる

「もし外に出て、帰り道がわからなくなってしまったら・・・」
「怪我をしたり、車に轢かれてしまったら・・・」
「身元不明になって会えなくなってしまうかも・・・」

勝手に家から出て行ってしまうと、もしもの時の不安が尽きません。内側から鍵をかけることで、このような心配をする必要がなくなります。

◯目の届かない時間帯も安心

徘徊でお悩みのご家族には、夜も心配で眠れない方もいらっしゃると思います。 寝不足になり、ストレスも疲れも溜まる一方ですよね。

自分しか鍵を開けることができないようにすることで、夜も安心して眠ることができます。心にも余裕ができて、介護疲れを減らすことができるかもしれません。

このように、徘徊防止鍵は患者に対して起こる不安を解消し、介護者の疲れを軽減させてくれます。 徘徊防止鍵は、認知症患者を家に閉じ込めるものではなく、危険から身を守ってくれる鍵です。家族が認知症とうまく付き合っていくためにも、体に無理のない対策をお勧めします。

まとめ

 認知症患者の増加に伴い、家庭での介護の負担も深刻化しています。

「大切な肉親だからこそお家で介護をしたい」

そんな優しい気持ちは、過酷な在宅介護の現場では時に忘れそうになります。

 しかし、忘れてならないことは、介護をする自分のことです。ストレスや疲労がずっと続くと、介護に対する気持ちが暗くなってしまします。後ろ向きな気持ちは、介護への意欲を低下させ、介護する側もされる側も互いに苦しむことになります。

 今回、数種類の介護に関しての対策をご紹介しました。
 この対策が少しでもお役に立ち、みなさんが少しでも気持ち良く介護にむかえることを心からお祈りしております。

これからも徘徊問題とうまく付き合っていくために

 外出してしまえば事故につながる危険性もあり、地域の人たちへの負担も心配になってしまう「徘徊」。しかし、在宅介護である以上はこれからもその症状とうまく付き合って行かなければなりませんよね。

 うまく付き合っていくためには「患者の安全」を守りつつ「あなたの負担の軽減」を考える必要があります。

あなたのおじいちゃんやおばあちゃんを徘徊による危険性から守り、あなたが心の余裕を持って生活していけるよう、こちらの鍵の設置はいかがでしょうか。

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