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コラム

合鍵をネット注文して不法侵入!その怖すぎる実態と予防法とは

2019/8/26 更新

鍵の専門家が丁寧に教えます!

あなたは、自分のキーナンバーを、きちんとガードしていますか?
「え、キーナンバー? 何言ってるの?」と思った方、要注意です。鍵の番号は、あなたのクレジットカードの暗証番号と同じくらい(もしくはそれ以上に)大切な番号なんです。

その理由は、ある事件からはっきりわかると思います。

2016年10月、女子大学生のマンションに、男が合鍵を使って侵入した事件がありました。しかも、侵入中の容疑者は、帰宅した女子大生と鉢合わせ。犯人は逃げたので、傷害事件にならずに済みましたが、本当にゾッとする事件ですよね。

犯人はどうやって侵入したのか? そこには、キーナンバーが関わっているんです。
犯人の男は、侵入する前に、マンションの管理会社の社員のふりをして、大学生の部屋を訪問していました。そして、鍵のメーカーと番号(キーナンバー)を覚え、その情報をもとにして、匿名でインターネットで合鍵を作成したのです。そして、いとも簡単に侵入したんですね…。

いまは、鍵屋さんなどのお店で(対面で)直接依頼しなくても、こんなに簡単に合鍵が作れてしまうんですね。キーナンバー、しっかりとガードしておかないと、怖いんです…。

もし、キーナンバーをガードしないでいると、スマホのカメラなどで撮られてしまうかもしれません。これから、とても簡単にできる、キーナンバーのガード方法を説明します。

鍵のメーカーとキーナンバーは、他人に見せるな

鍵には、メーカ名とキーナンバーが刻印されています。ネットで合鍵を作るときには、必ずこのキーナンバーが必要になります。

下の写真の、モザイクがかかっている赤枠の部分ですね。

鍵とキーナンバーの写真

ネットの合鍵注文では、キーナンバーを入力して、届け先を入力すれば注文できてしまいます。

さらに、ネット上の合鍵作成業者は、「お店(実店舗)で作る合鍵よりも、精度が高い」とうたっています。ますます危険ですね…。

もしSNSでキーナンバーの写った鍵の写真を載せたら、それだけで他人が合鍵を作れてしまいます。キーナンバーは、あなたの家に入るためのパスワード。ネット上に鍵の写真をアップするのは、絶対に止めましょう!

それにしても、本当に怖いので、キーナンバーを隠すことにしました。とても簡単にできる方法があるんです…!

キーナンバーを隠すキーカバーをamazonで購入

キーナンバーを隠すのは、とっても簡単。そう、キーカバーで番号を隠せばいいんです。amazonで探すと、200円台からあるので、気軽に買うことができます。

いろいろな人気キャラクターや、カラフルなもの、女性向け、フェルト生地、本皮製など、さまざまな種類から選ぶことができますよ。

私はシンプルな、茶色い革のキーカバーを買いました。

注文して2日後には、カバーと、小さなリングが届きました。

キーカバーの写真

・キーカバーを買うときの注意点

キーカバーは、鍵にすっぽりはめる必要があります。そのため、

キーカバーの横幅>キーナンバーの書いてある鍵の頭の部分の横幅

である必要があります。Amazonの商品ページでも、サイズが書いてあるので、確認して買いましょう。

キーカバーと鍵のサイズの写真

キーカバーを鍵に付けてわかったメリット・デメリット

実際にキーカバーを鍵に付けて使ってみると、いろんなことがわかりました。

キーカバーと鍵のサイズの写真

メリット

・鍵を回す時に、痛くない。
・鍵を持つ時に、冷たくない。特に冬は良い。
・ちょっとおしゃれかも?
・ガチャガチャ音がしなくなる。
・夜や暗いときでも、他の鍵と区別がつきやすい。

デメリット

・ちょっとかさばる(厚くなる)。
・雨や汗による色落ちに注意。

正直、デメリットはほとんど感じません(色落ちに注意が必要ですが)。鍵って金属なので、冬に手がかじかんでいる時とか、回すのに苦労する時ってありますよね。そんな時、カバーが付いていた方が絶対に回しやすいと思います。
あと、暗くてよく見えない時とかも、カバー付いていると便利だと思いました!

キーカバーをつけた鍵で玄関ドアを開閉してみた

キーカバーをつけた鍵で、実際に家の玄関ドアを開け閉めしてみました。

キーカバーと鍵のサイズの写真

スムーズに鍵穴に入るか、すこし心配でしたが、問題なく入りました!
指でつかむ面積が広がったので、回しやすいです。

抜くときも、問題なし。

玄関で鍵を出すときも、もちろんキーナンバーは見えません。

安全を考えると、キーカバーはつけた方が良いが…

普通に日常生活で使う分には、とくにデメリットは感じません。そう考えると、安全面を考えて、つけるべきだと思います。

普通、キーナンバーについては考えませんよね。キーを出したり、使ったりする時も、とくに注意はしないと思います。でも、冒頭で書いたような事件が現実に起きています。

侵入被害への対策は、防犯性の高い鍵への交換、追加で付ける補助錠(1ドア2ロック)、アラーム、ホームセキュリティーなど、いろいろとありますよね。でも、鍵自体を見られないようにする、鍵自体をガードする、というのは盲点だと思います。

キーカバーはネットでも簡単に買えます。気をつけるのは、鍵とカバーのサイズくらいです。これで侵入を防げるなら、一人暮らしの女性はもちろん、家庭の安全を守るためにも、キーカバーの装着をおすすめします!

ただ、キーカバーを使ってみて、もうひとつ感じたことがあります。それは、キーカバーは 手軽に防犯できますが、根本的な解決にはならない、ということです。

勝手に合鍵を作られない!本人確認が必要な鍵が安心

ここまで、合鍵作成による侵入対策として、キーカバーを紹介しました。でも、キーカバーが役に立つのも、これまで他人にキーナンバーを把握されていない、ということが条件です。あなたは、「自分のキーナンバーは外に漏れていない」と確信できますか? 普通、できませんよね…。

もし、冒頭の事件のように侵入されたくないのであれば、鍵の交換をオススメします。その場合は、必ず以下の条件の鍵に交換しましょう。

・「合鍵作成には本人確認が必要」な鍵

例えば、「マルティロック」というイスラエルの鍵があります。マルティロックには、以下の特徴があります。

・キーナンバーが鍵に書かれていない。
・鍵だけをお店に持っていっても、合鍵を作ることはできない。
・合鍵を作るには、キーナンバーが記された専用のカードと身分証明書が必要。

普通の合鍵は、キーナンバーと鍵の持ち主が紐付いていません。だからこそ、キーナンバーがあれば誰でも合鍵を作れてしまうのが現状です。

しかし、このマルティロックは、本人確認ができないと合鍵を作ることができません。しかも、

・防犯性の高いディンプルキーのさらに上をいく「Wディンプル」構造
ドリルよりも硬い素材で破壊にも耐えられる

など、防犯性に関しては最高峰の鍵です。

その他にも、MIWAやGOALにも、セキュリティカード付の鍵があります。これらの鍵も、合鍵作成には本人証明となるカードの提示が必要です。

みんなの鍵屋さんでは、このような「他人に勝手に合鍵を作られない鍵」への対応に、力を入れています。合鍵による侵入被害を防いで、家族や大切なものを守るには、やはり鍵は大事です。

お悩みの方は、こちらからお問い合わせください。ご相談は無料です!

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